みなさんは「過払い金」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。

最近よくテレビでCMが流れていますね。過払い金とはなんなのでしょうか?

YUKI_kodomookane15144623_TP_V

そもそも過払い金とはなんなのか

過払い金とは払いすぎたお金のことです。

これだけ読んでも何となくしかわかりませんね。一緒に学んでいきましょう。

過払い金が発生した原因とは

原因は、昔の金利が2種類あったからです。

貸金業者はお客さんにお金を融資し、その金利で儲けています。金利は法律で決められており、出資法と利息制限法という2種類に分けられます。

出資法の上限金利は金額による差はなく、どんな金額でも年29.2%となっていました。

それに対し利息制限法の上限金利は融資する金額ごとに異なります。10万円未満は年20%、10万円以上100万未満は年18%、100万円以上は年15%と定められていました。

利息制限法の上限金利以上、出資法の上限金利以内の曖昧な金利をグレーゾーン金利と呼びます。

グレーゾーン金利と利息制限法の15~18%の差額の金額、これが過払い金です。

なぜ貸金業者は違法な金利で取引できたのか

条件を満たせば上限金利を超えてお金を貸すことが出来たからです。改定前の賃金起業法43条で「みなし弁済」というものが定められていました。

「債務者が任意で利息を支払っていること」「出資法の上限金利29.2%を超えないこと」、以上の2点を満たせば貸金業者は自由に金利を設定できたのです。

そして、出資法の上限金利を超えると刑事罰の対象になるのですが、利息法の上限金利を超えても罰則規定がありませんでした

なので貸金業者はより儲けを出すために、債務者の同意を得た上で高い金利で取引をしていたのです。

2006年6月18日に最高裁判所がみなし弁済の存在を否定したため、以後みなし弁済は無くなりました。

貸金業の規制等に関する法律施行規則15条2項の規定のうち,貸金業者が弁済を受けた債権に係る貸付けの契約を契約番号その他により明示することをもって,貸金業の規制等に関する法律18条1項1号から3号までに掲げる事項の記載に代えることができる旨定めた部分は,同法の委任の範囲を逸脱した違法な規定として無効である。

引用:最高裁判例

過払い金を請求する際の注意点

請求すれば過払い金は戻ってきます。その種類と注意点について紹介していきましょう。

過払い金を請求する方法

過払い金を請求する方法は大きく分けて2つあります。

一つ目は一人で過払い金の請求を済ましてしまうことです。これは謝礼が無い分戻ってきたお金を全て自分のものにすることが出来ますが、手間も時間もかかるのでオススメしません。

2つ目はプロに過払い金の請求を依頼することです。一人でやる自信が無かったら弁護士か司法書士に頼みましょう。(司法書士は請求額が140万未満の場合に限り貸金業者と交渉することが出来るが、弁護士は金額の制限がない)

過払い金を請求したらブラックリストに載るのか、今後消費者金融からお金を借りられなくなるのか

「過払い金を請求するとブラックリストに載ってしまうかも(※)しれない…」、このような心配を持つ人もいるでしょう。

返済中に過払い金を請求した場合はブラックリストに載りますが、完済した借金の過払い金を請求した場合はブラックリストに載りません

しかし完済済みであろうと返済中であろうと、過払い金を請求した場合は2度と同じ消費者金融から融資を受けられません。

別の消費者金融ならば過払い金の請求後もお金を借りることが出来ます。

以上のことに気を付けましょう。

※ブラックリストに載る…金融事故情報を起こした人が情報機関に登録され、金融機関の融資を受けられなくなること

             返済中の過払い金請求は債務整理となり金融事故扱いとなる

過払い金を請求する際に確認すべき事柄

過払い金を請求する際に確認すべき事柄が2つあります。

1つ目は自分が最後に請求した日です。もしもその日から10年が経過していた場合時効となり、請求権が消滅します

2つ目は融資を受けた会社が倒産していないかどうかです。もし倒産していた場合お金が返ってくることは難しくなります

無駄な労力を使わないためにも、事前に自分の場合は過払い金を請求できるのかを確認しておきましょう。

過払い金を取り巻く現状と課題

現在は過払い金請求ブームはあと数年で終わると言われています。

それに伴った二次被害も増えているそうです。なぜでしょうか?

なぜ過払い金請求ブームはあと数年で終わるのか

グレーゾーン金利が現在の金利に移行していったのは2006~2010 年です。その時期に融資を受けていた人は、時効まであと僅かということになります。

上記の一定の条件を満たした上で過払い金を請求すれば、法的に絶対にお金は戻ってきます。

弁護士からしてみれば手続きをするだけなので、過払い金の請求は他の仕事よりもコストパフォーマンスが高いです。

力のある法律事務所が広告に力を入れその結果過払い金請求ブームが起こり、時効に向けてブームが冷めていくと言われています。

悪徳業者の登場

近年過払い金請求を狙った詐欺行為が急増しています。

過払い金請求は、債務者が弁護士や司法書士などのプロにやってもらうものです。債務者や裁判所は介さずに、請求代理人と貸金業者のやり取りで取引が終わってしまいます。

債務者が内情を知らないのをいいことに報酬が高額だったり報酬とは別に手数料を要求する悪徳業者がいるので、優良業者を選ぶことが重要です。

この業者は本当に優良かどうかを、報酬や実績などを調べた上で見極めましょう。

freee151117071495_TP_V

過払い金があるかもしれない人は迅速な行動を

条件を満たしていれば過払い金は確実に戻ってきます。過払い金が時効になってしまったら勿体ないですよね。

無料相談を受け付けている弁護士事務所も数多くあるので、自分に過払い金がある可能性のある人は是非そちらに足をはこんでみましょう。